Quadコアはコケる?
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後藤弘茂のWeekly海外ニュース
年内に投入され、45nmで普及を目指すIntelのクアッドコア
この記事を読むと、Intelは近い将来QuadコアのCore 2をハイエンドとしてリリースするようだ。しかし記事を読むにつれ、とても重要な懸念を抱かずにはいられない。
そもそもQuad・・・・4CPU、あるいは4スレッドを処理できるCPUが必要なのか?という点だ。ハイパースレッディングを搭載し、さらにDualコアとなった Pentium 840 XEや、HTを有効にしたXeonでは以前から4CPUを実現してきたが、残念ながら4CPUである必要性を見出すことは出来ないのは雑誌などの記事でも触れているので皆さんもご存知だと思う。
個人的にずっとDualCPUを使ってきたのは、Windowsが快適に動くためだ。1CPUの場合、いろいろ常駐プログラムが多いとどんどんWindowsの反応が落ちていくが、DualCPUや2CPUだと、1CPUに比べてかなり快適に動く。ところがこれを4CPUにしても実はさほど恩恵は感じられない。いわゆる体感レベルでの恩恵は4CPUに限って言えば無いのである。 実際、XeonDualでHTを有効にして以前使っていたが、底力を感じることはあっても4CPUだから早いという気はしなかった。 無論、TMPGEncなど、スレッドをうまく処理できるソフトであればその恩恵は絶大ではあるが、それ以外では恩恵はほとんどなかった。
この背景にはWindows2000/XPのシステムやWin32で動くアプリケーション、あるいは .NETFrameで動くアプリケーションが4スレッド以上に最適化されていないという問題がある。 ここ1-2年で2CPU(2スレッド)に対応するアプリケーションは増えつつあるが、それでも数えるくらいしかない。ビデオカードのドライバですら、DualCPUなどに対応したのは昨年の暮れからである。
いずれ時間が経てば 4スレッドを使いこなすアプリケーションなりOSなりドライバがリリースされると思うが、Intelが予想するよりも遥かにその流れは遅いように思う。なにしろ初代 Pentium Dualや、Windows NT3.51がリリースされてから10年以上が経過しているにも関わらずマルチスレッド対応のアプリケーションは一向に増えていないのだから。
そしてもう一つの懸念は消費電力と発熱量だ。 暴力的な熱さだったプレスコット・コアのPentium 4/Xeonと比べてCoreシリーズは、かなり消費電力も発熱も減った。Core 2 Duo E6600のTDP65Wなら静音性にすぐれるCPUクーラーを使うことができ、なおかつPCケース内の温度管理も以前よりグッとラクになった。
ところが今度のハイエンドCPUは130Wに達するという。これはプレスコットの悪夢の再来である。SpeedStepなどでアイドル時の発熱を抑えることは可能だと思うが、アプリが動き出せば、すぐに熱くなってしまう。マルチスレッドを生かせないにも関わらず、だ。
そんなわけで、クアッドコアはほとんど見向きもされないと思う次第。これが注目されるくらいならとっくにXeon+HTや、Pentium XEがバカ売れしているハズである。
個人的には45nm世代のDualコアが楽しみだったりする。登場は2008年以降になりそうだけど。
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